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節電でリデュース

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東日本大震災・福島第一原発事故を契機に日本全国が
一丸となって節電意識が高まりました。
原発が再起動されたとしても再生可能エネルギーが促進されたとしても、
安定的な電力受給が確立されるまでこの節電は続いていくでしょう。
でも、この節電が必要とされたのは、決して東日本大震災・福島第一原発事故が
起こった後だと思っている人もいるかもしれませんが、それはまったく違います。
東日本大震災・福島第一原発事故が起こる前から
節電の必要性が言われ続けてきたのです。

ワン狩り・マータイの掲げるリデュースとは

2004年にノーベル平和賞の受賞者であり環境活動家でもある
ワンガリ・マータイが環境活動の一つに掲げたものにリデュースがあるからです。
このリデュースとは、簡単にいえばゴミを減らすことを意味します。
ゴミを減らせば、それを処理する必要がなくなり、
環境に負荷をかけなくなるので、環境保全には欠かせない運動と言えるでしょう。

でも、節電とゴミを減らすこと(リデュース)が
関係ないと思っている人も多いかもしれません。
たしかに、電力消費を抑えたからといっても、ゴミが減ったようには感じられません。
やはり電気に形があるわけでないので、そう思っても当然かもしれません。
でも、発電所では電力を作り出すとゴミが出てしまうのです。

たとえば、原子力発電では核廃棄物というゴミ、
火力発電では灰など燃えカスがどうしても出てしまいます。
さらに火力発電となると、石炭や石油などを燃やしたあとには
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素が発生され、これも一種のゴミと言えるでしょう。
日本全国で発電によって生まれるゴミの量というのは
計り知れないほど毎年のように生まれているのが現状です。
そのようなゴミを出さないように抑えるためには、
やはり節電が何よりも大切なのだと思っています。
というのも節電して電力を使う量が減れば、それだけ発電量も抑えることができるのです。

根本を見直すこと

結果として、発電で出るゴミの量を減らす効果が生まれるのです。
でも、電力を利用している人のなかには「再生可能エネルギーが確立されれば、
節電する必要がない」と安易に思っている人もいるようです。
でも、太陽光パネルも風車もダムもずっと使え続けるわけではないのです。
いずれ消費期限が過ぎ発電効率も激減していきます。
最後にはゴミへとなってしまうのです。

それなのに、電気は無限にあると思って、毎年使い続けるようになると
それを全て再生可能エネルギーで賄おうとすれば、太陽光発電パネル・風車・ダムなどを
作り続ける必要があり、数十年後にはゴミとなってしまうのです。

節電して必要とされる発電量を抑えることで太陽光発電パネル・ダム・風車を
増産する必要がなくなり、数十年後のゴミを減らすことができるのです。
だからこそ、今後電力の安定受給されるようになったとしても、
再生可能エネルギーで全て賄えるようになっても、
ゴミを減らして地球環境を守るためには節電をやり続けていくべきなのだと思っています。