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尾道の廃屋のリユース

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今や高齢化の波は日本の至るところで問題が起きています。
たとえば、映画の街として世界的に知られている尾道でも、
高齢化の深刻化は例外とは言えないでしょう。
尾道といえば、昔から海運業や造船業で発展してきた土地であり、
数多くの神社仏閣が点在しているのです。

メディアでも活用されている

その街並みは多くの詩人や文豪からも愛されて、正岡子規や志賀直哉や林芙美子など
尾道で書かれた有名な小説・詩は数多くあるのです。
そして、大林宣彦監督の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の
尾道三部作はあまりにも有名です。
ほかにも文学や映画だけでなく、ドラマでも尾道で撮影・モデルにされた
有名な映画作品を世に発表されたほどです。

最近ではNHKの朝の連続ドラマ小説でも尾道が舞台となったのです。
それほど多くの人々を魅了したものの一つが
他ではあまり見られない急な坂にそって作られた街並みです。
千光寺公園からは尾道の街並みと尾道水道を一度に眺めることができます。

でも、高齢化社会は尾道でも当然起こっており、
尾道特有の地形がお年寄りを悩まされているのです。
毎日のように急な坂道を昇り降りする必要があるため、
足腰が衰えたお年寄りにはとても辛いものです。
「坂が急でも自動車やバイクを使えばいい」と思っている人もいるかもしれません。

尾道の街は何百年と続く街であり、
道路は自動車やバイクが利用できる幅で作られていないのです。
尾道の山腹にある多くの住宅は景観が
素晴らしいもののお年寄りにとっては住みにくいところでもあります。
そのため、住宅を手放してしまうお年寄りも増えて問題となっているのです。

住宅の問題

誰も住んでいない家というのは老朽化が急激に進んでしまうため、
倒壊の危険性が出てくるからです。
しかも、廃れた家があるとせっかくの尾道の景観が
損なわれてしまい観光産業としても大打撃を受けてしまいます。
そこで近年では尾道で手放してしまった住宅を
リユースしようという動きになっているのです。
廃れた家を安く買い取って、リフォームを行うのです。
冒頭から述べているように尾道の景観は多くの文化人にも愛されているのです。
そんな尾道で喫茶店やギャラリーを開きたいと思っている人も多いのです。

さらに、尾道は日本だけでなく外国でも人気があり、
一定期間そこで暮らしてみたいと思っている人は多いのです。
そこでゲストハウス用にリフォームして幅広い人々の入居を促しているところもあるのです。
このように一度廃れた家をリフォームしてリユースする動きが尾道で起こっています。
それが少しずつ受け入れられるようになったら、若者の多くが尾道で暮らすようになって
尾道は高齢化社会とは無縁の街となってしまうかもしれません。
これは尾道だけの問題ではなく、高齢化が深刻化している街というのは
日本全国いたるところにあるのです。
だから、尾道のように廃墟のリユースを勧めて
ゲストハウスとして利用すれば若い人々が集まってくると思います。