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水のリユース・リサイクル

オフ 投稿者:

「日本では水と安全はタダ」と長らく言われ続けられたそうです。
これは安全に生活を営むことができ、さらに安全な水をどこでも
水道の蛇口をひねれば出てくることから言われたことなのでしょう。
日本人の中には世界各国で水道の蛇口をひねればでてくると思っている人も
いるかもしれませんが、日本など極一部の地域でしかないのです。
多くの地域では水を確保することがとても深刻化されているのです。
その水の深刻化している地域と言うと砂漠化された国々を思い浮かべるかもしれません。

水が水道から出てくるのは当たり前じゃない

でも、それ以外にもシンガポールも水を確保することに必死になっているのです。
「シンガポールが水不足?」と疑問を抱いている人も少なくないかもしれません。
たしかに島国で海に囲まれているため、
水に困っているイメージがなくても仕方がありません。
でも、海水は生活用水と使えるわけがありません。

しかも、シンガポールでは高い山があるわけでなく、雨水を貯水するのが難しいのです。
そのため、シンガポールでは自国だけで生活用水を賄いきれないため、
マレーシアなど他国から大量の水を購入している状況でした。
生命活動・経済活動で絶対に欠かすことのできないライフラインのひとつである
水を他国に握られていることはとても危険なことです。

そのため、シンガポールは自国で水を確保できるようにいろんな対処法をとっています。
その一つが水のリユースです。

シンガポールで行われている水のリユースとは

これは家庭で出た排水を下水処理場でろ過や殺菌などの処理を施して、
再度生活用水として利用するのです。
もちろん、生活用水には飲み水も含まれています。
水のリサイクルという人もいるようですが、
リサイクルは形を変えて別のものに使うことです。
シンガポールでは生活用水をずっと使い続けるため、リユースつまり再利用なのです。
このように、シンガポールでは水のリユースすることによって、
水を有効的に利用して水の深刻化に対応しようとしているのです。
この話をきいて「排水を飲み水にするなんて」と驚かれてしまう人もいるでしょう。

でも、下水処理には日本の高い技術力を使われていますし、
厳しい審査に通らなければ生活用水として利用することができません。
下手な発展途上国の水道から出る水よりも、よっぽど安心して飲めることができるのです。
この水のリユースはシンガポールだけでなく日本でも見直されようとしています。
というのも、日本でも数年に一度は水不足に見舞われることがあります。
そのとき水をリユースすることができれば、
水不足の年でも何とか国内だけで水不足を対応することができると思っています。

すぐに排水を下水処理して生活用水に使うことは出来ないでしょうが、
工場用水・農業用水などに使うことができるでしょう。
このケースでは生活用水の排水を別の工場用水・農業用水に使われるため、
リサイクルと呼べるかもしれません。
水のリユース・リサイクル、これは今後の地球環境を考える中で
欠かせない課題のひとつだと思っています。