1. >
  2. >
  3. 重要なMOTTAINAIキャンペーン

重要なMOTTAINAIキャンペーン

オフ 投稿者:

2011年に亡くなったワンガリ・マータイさんは日本語の「もったいない」という言葉をモチーフにした「MOTTAINAIキャンペーン」を展開してきました。

MOTTAINAIキャンペーンとは

テレビCMでも起用されたため、このキャンペーンを知っている人も多いでしょう。
ワンガリ・マータイさんはその「もったいない」という言葉を3つのRを一つに表した言葉として認識しました。
さらに、命の大切さ・地球資源に対する尊敬の念といった将来の子供たちへのメッセージが含まれていると考えたのです。
(参考URL:http://mottainai.info/about/)
そのため「MOTTAINAIキャンペーン」は3つのRを基づいて活動するキャンペーン活動なのです。
その3つのRとはリデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)なのです。
そのリデュースとはゴミを減らすことです。

子供の頃にご飯を一粒残さずに食べるように教育された人も多いと思いますが、その考えもリデュースといえるはずです。
その食べ残しが残飯となりゴミを増やすことになるからです。
ゴミを減らすことで自然への負荷を減らすことに繋がり、モノを大切に使う精神を養うことができます。
リユースとは同じものを繰り返し使い続けることをいいます。
日本では昔からモノが壊れてもそれを修理して使い続ける文化がありました。
それもリユースであり、お鍋の底が穴が空いても何度も塞いで使い続けていたのです。
そして、リサイクルとは再資源化をさします。
これは「リサイクルはリデュースやリユースと違って最近の考え方」だと思っている人は多いようですがそれは違います。
たとえば、人や家畜の糞尿を肥溜めとして、畑に撒いて飼料にし続けてきたのです。
特に人の排泄物をリサイクルするシステムは江戸時代にはきちんと構築されていたのです。
同じ時代の中世ヨーロッパでは、街角の道端や用水路などに垂れ流し状態になっていて衛生面からでも問題視されていたそうです。

問題を知ってもらうきっかけ作り

これらは一部の例でしかありませんが、日本では昔からリデュース・リユース・リサイクルの3つのRが根付いていたのです。
その3つのRがMOTTAINAI精神を支えているベースとなっていることは間違いないでしょう。
でも、高度成長期になって日本はこのMOTTAINAI精神が失われたともいわれているのです。
そんなときだからこそ、ワンガリ・マータイさんが掲げていたMOTTAINAIキャンペーンは日本に大きなインパクトを与えて、大きな意義があるのだと思います。
というのも、どこも満杯になってしまうゴミ処理施設の問題、森林や石油などの資源枯渇の問題、二酸化炭素排出による地球温暖化の問題、人口爆発に伴う食糧危機の問題まで地球規模の重大な問題が山積みになっているからです。
それらを解決させるためにはMOTTAINAIキャンペーンでモノや資源を大切にしていくことしかないのです。
特にMOTTAINAIの発祥の地である日本人一人一人が率先して3つのR(リデュース・リユース・リサイクル)を進めていくべきだと思っています。