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日本と関わりのあるワンガリ・マータイさん

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2011年9月25日にワンガリ・マータイさんが亡くなりました。
ワンガリ・マータイさん71歳のころです。
このワンガリ・マータイ(Wangari Muta Maathai)さんは、ケニア出身でノーベル平和賞を受賞されていて、その名を世界に広めました。また女性環境保護活動家としても広く活動されていました。(wikipedia調べ)
世界的に権威にあるノーベル賞というのは、元々ダイナマイトを開発したノーベルさんが設立したものです。
ノーベルさんは鉱山の発掘しやすくするためダイナマイトを開発したのに、それを戦争の道具に使われてしまったのです。
それを嘆いたノーベルさんが、将来的に社会で貢献した人を表彰しようと作られたのがノーベル賞なのです。
そのノーベル賞には物理学賞・文学賞・経済学賞などがありますが、そのなかでも最も重要視されているのがノーベルさんが望んでいた平和である平和賞なのです。

そのノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんは、ノーベル賞設立以来史上初のことがいくつもあります。
たとえばアフリカ人の女性として初の受賞者であり、環境分野で初めての平和賞受賞なのです。

ワンガリ・マータイさんの功績

アフリカ主にケニアで「グリーンベルト運動」を展開して10万人以上の人々と4500万本もの苗木を植林し続けることで人権と平和に繋げようと活動し続けたことが評価されました。

植林活動と平和の貢献が結びつかないと思っている人は多いかもしれません。
植林をしてくれた人に少しですが給金を払うことで貧困者の救済に繋げたり、やせ細った土地を豊かにして農業に繋げたり、木々の光合成で二酸化炭素を吸収させて地球温暖化の予防に繋げたりと貧困者対策・農業の発展・環境問題とあらゆる面で平和に貢献しているのです。
さらに、貧困者を始めとする人々に人権を守ることができ、民主化運動にも繋げたという功績も高く評価されています。

実は日本とも関係がある

そして、何よりもワンガリ・マータイさんは日本にも関係が深い人物なのです。
というのも、ノーベル平和賞を受賞されたあとにワンガリ・マータイさんが来日されました。その際ある言葉にすごく感銘を受けたといいます。その日本語とは「もったいない」です。その意味と言葉を広める為に、「MOTTAINAIキャンペーン」として「もったいない」という言葉とその意味を世界中に広めた人物でもあります。
テレビCMなどでワンガリ・マータイさんの「もったいない」という言葉を見聞きした人は大勢いらっしゃるはずです。

「もったいない」という物事を大切に扱う日本人の精神を世界中に広めたことで2009年には旭日大綬章を受賞されるほどで、日本にとって関わりの深い人物だといえることが出来るでしょう。
この「MOTTAINAI」はワンガリ・マータイさんが亡くなった今でも、日本人の多くはこの思いを大切にしようと多くの活動に繋がっているのです。
これからも、ワンガリ・マータイさんの思いを忘れずに、日本人が発祥の地である「MOTTAINAI」という言葉を大切に守って、世界中に発信し続けていくことが重要だと思っています。