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紙幣・硬貨のリサイクル

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「お金は天下の回り物」といいますが、永遠にお金は回り続けるものではありません。
1万円札・5000円札・2000円札・1000円札といった紙幣、
500円玉・100円玉・50円玉・10円玉・5円玉・1円玉といった硬貨、
日本では10種類の紙幣・硬貨が多く市場に流通されています。

使えなくなったお金はどうなる?

それぞれはいつかボロボロになって使い物にならない日がくるのです。
紙幣は燃えたり破れたりしやすいですし、硬貨も使い続ければ磨り減ってしまいます。
金額という数字は劣化することはありませんが、
紙幣も硬貨も物質であり物質はいつか壊れてしまう運命です。
その紙幣や硬貨は毎年膨大な数が作られています。
2007年度では129億枚もの紙幣が刷られていたそうです。

でも、129億枚が市場に増えたのではありません。
単純にいえば、129億枚刷られたということは
同時に129億枚を廃棄するようになったとも言えるでしょう。

紙幣一枚は薄っぺらいですが、それが129億枚も積み重なったら、
それは想像できないほど膨大な量となっていくでしょう。
東京ドーム1杯2杯と数えるほどの単位となるのかもしれません。
それは紙幣だけでなく硬貨も同様です。
そんな膨大な紙幣・硬貨は、今後どうなるかというと知らない人も多いと思います。
廃棄といっても、そのまま焼却処分や埋め立てに使っていたのなら無駄が多いです。

特に硬貨は資源として限られているのですから、大切に扱っていくべきでしょう。
紙幣・硬貨として使われないように、跡形が残らないように細かく裁断されてしまいます。
そのあと、いろんなものにリサイクルされるのです。

使えなくなったお金の行く先

たとえば、紙幣の場合では素材が紙です。
だから、簡単に古紙としてリサイクルされることが容易に理解できるでしょう。
古紙といえば一番に思いつくのがトイレットペーパーでしょう。
もちろん、トイレットペーパーや事務用の再生紙として使われることが多いです。
でも、それ以外にも最近多くなっているのが住宅用の外壁なのです。
古紙ということで断熱性に優れているため、
外壁に使えば屋内と屋外との熱をシャットダウンすることができます。

そのため、冷暖房にかかる費用を抑えることができると利用する量が増えているのです。
もちろん、紙幣だけでなく硬貨もリサイクルされます。
でも、硬貨の多くはそのまま元の硬貨に新しく作り直されるのです。
紙と違って金属は溶解させて精製させれば、
また硬貨の素材として利用することができます。

また一部では10円玉は銅像として、
50円玉・100円玉はプロペラとしてリサイクルされるようです。
このように毎年のように膨大に出てしまう使われなくなった紙幣・硬貨は、ただ単に
廃棄されてしまうわけでなく、リサイクルで別物・新しい素材として使われているのです。
国家レベルでリサイクルが行われているのですから、
国民の一人一人もいろんな場面でリサイクルを実践していくべきです。
そして、環境への負担を極力減らしていくように動いていくべきなのでしょう。