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貝殻のリサイクル

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企業によっては、大量に同じゴミが出ることがあります。それは産業廃棄として処分されるため、一般ゴミに比べて費用だけでも相当額がかかると言われています。
というのも、産業廃棄物には成分が片寄っていることが多いのです。
一般的には環境に悪影響を及ぼさないものでも、濃度が高まれば環境悪化の原因になることはよくあることなのです。

産業廃棄物を処分するには、特別な方法・手段で行われるため、やはり一般ゴミに比べて費用がかかるのは当然のことなのです。そのため、企業の経済的な負担を軽減するためにも、最近ではその産業廃棄物をリサイクルして活用しようという動きが動いています。

貝殻の使い道

一般家庭では貝殻が産業廃棄物になるとは思えないでしょう。
でも、水産加工業などで牡蠣(カキ)や帆立(ホタテ)を剥き身にする工場があります。
それは一社だけでも数トンもの貝殻の山が出来ると言われています。
しかも、そのような会社は全国で何十社もあるため、全国規模にみれば数十万トンという貝殻の山が出来るのです。今までは、どこの会社もその貝殻の処分をゴミ処理会社にお金を支払っていたのです。

その費用は一社で数万から数百万と工場の経営のなかでは大きな出費の一つに数えられていたのです。しかし、牡蠣や帆立の貝殻のほとんどがカルシウムで出来ているので、それを活用している企業も増えているのです。

たとえば、チョークに混ぜることで折れにくく書きやすいチョークにすることができますし、アスファルトやタイルなどに混ぜて滑りにくくさせることができるのです。
また、豊富なカルシウムを体に良いことに使おうという動きもあります。サプリメントとして飲みやすく加工させたり、化粧品として化粧パックなどにも使う企業もあるのです。元々は貝殻という天然素材であるため、利用者も安心して使えると人気があるようです。

牡蠣の貝殻は浄水もできる

さらに、牡蠣の貝殻は汚水を浄化する機能があるといわれており、浄水として利用する動きもあるようです。もしかしたら、すでに完成して市場で利用されているかもしれません。
このように、一昔前まで水産加工業の工場で産業廃棄物としてお金を払って捨てられていた牡蠣や帆立の貝殻が、別の企業が資源として買い取られているのです。
貝殻とは全く違う形へとリサイクルされて、水産加工業の副収入となっているのです。

このような動きはあくまで一例であり、今まで捨てられていた資源をリサイクルにして全く違う利用する動きが進んでいます。企業の副収入となり環境にも優しいのでまさに一石二鳥のリサイクルだといえるでしょう。
これによって、限られた資源を大切にすることでもあります。
この産業廃棄物をリサイクルする活動は、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんがずっと主張してきたMOTTAINAIキャンペーンにも繋がるとても有意義が活動なのだと思っています。
このように産業廃棄物をリサイクルする動きはさらに活性化していくことでしょう。